次の目標を。
●朗報
就活に苦戦していた友人が愈々就活を終えたらしいと聞き、急遽夕飯に行くことになった。といっても地元が同じなので、遠出はしていない。
今回の友人とは、定期的に会って焼き肉の食べ放題だのしゃぶしゃぶの食べ放題だのを食べに行く仲だ。今回も定例会に近い形で連絡を取った。最後に会ったのは7月末で、そのときにはまだ就活で悩んでいたことを覚えている。
予定をすり合わせる中で、文面からどうやら就職先が決まったらしいことを察した。9月の初旬には決まっていたらしい。
会って直接聞くつもりだったが、嬉しい情報は早い方がいい。他人事だが安心である。
●牛角
色々なメンバーでよく行く牛角で、今まで何か祝い事があるたびに行っている気がする。そういえば、大学受験のときにも行ったような気がしてきた。
進学先に内定先の決定と吉報が続いた。やはり今回も祝い事である。
昔と同じほどは食べれなくなってしまったが、やはり焼肉の食べ放題は楽しいものだ。
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帰り道、ふとレストランのメニューが目に止まった。
「骨なしチキン」とは、言い得て妙だ。何をするにも決断が遅く、結果的にギリギリまで何もしない、あるいは最後まで何もしない自分のことを顧みると、この言葉は胸の奥に鋭く刺さる。
決断を避け、安全な道を、自分が傷つかない道を選び、結局、チャレンジすればよかったと、攻めの姿勢を取ればよかったと後悔する。どれだけチャンスを逃してきたことか。
これは私が中学生の頃から言われ続けていることだなぁ、と頭の中で振り返った。
10年経った今も私の根底をなしている。
良くも悪くも変わっていないのだ。
こんなことを思いながら、並んで歩く友人の姿を見ると、彼らも中学とそう変わってないように思えた。たしかに年はとっているし、中学生のような幼さは無いが、当時と変わらない雰囲気がそこに感じられた。
...骨なしチキンで思い出したが、おそらく我々が達成していない目標も同じだった。これは進路が決まった我々の次の目標に違いない。