9/13 旅日記
●伊豆の踊子
東京駅から3時間、約200kmの距離を移動し、はるばる静岡県は下田市を訪れた。今回は大人数での旅行である。
●握り寿司の名人
朝9時に踊り子号に乗り込み、着いた頃にはもうお昼である。ちょうどお腹が空く時間だ。空腹のため悩んでもいられないので、伊豆急下田駅のすぐ近くに「大漁」というお寿司屋さんがあることが分かるとそこに決めた。
店に入ると常連客と思しき夫婦がいた。地元の方にも愛されるお店らしい。
私たちは二階の座敷に通された。定食や丼もあったが、金目鯛はもちろんのこと、地魚も堪能したいと思い、「地魚ずし」を注文した。
奥の列から、
ひらめ、まぐろ、あじ
かんぱち、金目鯛、トロ
真鯛、黒むつ、青鯛
と並んでいる。
美味い。この一言に尽きる。
しかしながら、食べたことのないネタがいくつかあった。どれだけ美味いのかを自分の中で比較できなかったことに悔いが残った。
●道程
昼食を終え、宿へ向かう。その前に買い出しをし、大量の食材とともにバスへ乗り込む。
揺られること20分、辿り着いたのは
「休暇村」である。なんといい響きだ。避暑地にはもってこいである。
私自身は初めて出会った地名であったが、どうも全国に37箇所あるらしい。それぞれがリゾート地としての役割を果たしている。
●潮騒
バスを降りるとすぐに海が見えた。
日本の渚百選・弓ヶ浜である。
子どもに戻ったように、裸足になって遊ぶ。誰かが持参したフリスビーを使い、アルティメットというスポーツを行った。踏み込むほどに砂浜に足がとられる。砂浜のトレーニング足腰に効くというのも頷ける。
念のため腕時計を外していたが、潮が満ちることで我々に時間を知ることができた。
...宿はここから徒歩で五分ほど。
木々に囲まれた高台のロッジが今回の宿泊先である。
●夜明け前
BBQを終え、花火をすべく弓ヶ浜へ移動した。昼間とは違い暗闇ではっきりしないなか、波の音だけが強く響く。
今夜は満月らしい。明かりのない中で、月が煌々と輝いている。
そう。
月が綺麗なのだ。
...かの有名な英語教師の言葉を借りるのには、絶好の機会だっただろうに。
自戒している私のことはさておき、この記事はタイトルを含め見出しが文学作品で溢れていたことに気付いただろうか。