10/8
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怒涛の1週間であった。
予選から始まった9日間の楽天オープン、日曜日の決勝は、ミルマンをストレートで破ったジョコビッチの初優勝で無事 幕を閉じた。
圧巻の舞台であった。
ボールパーソン、所謂ボールキッズとしてここまで4年間楽天オープンに参加してきた。決勝の舞台では、同じ空間にいたこと、否、同じコートに立てたことが何より不思議であった。この高揚感は簡単に味わえるものではない。
この決勝の舞台特有の雰囲気に飲まれ、圧倒されながらも自然に体が動いていく。その中で私は、スタッフとしての自分と観客としての自分が混同していた。これは大会スタッフとして在るまじき行為だろうが、何事もなく両立できていたのでお咎めなしである。経験値と雰囲気が私をそうさせた。
スタッフとして参加したわけだが、1テニスファンとしてこれ以上ない経験ができたと言っても過言ではない。
おそらく後にも先にも2度とない経験である。
9/28
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楽天オープンの予選が始まった。東レには間に合わなかったが、どうにか工事が終わり待ちに待った有明での開催となっている。
そして新しく建てられたのが、No.1コートと言われるショーコートである。今大会中は「楽天カードアリーナ」と名付けられたそのコートは、サーフェスが青々としている。雨の日こそ使えないが、有明にショーコートが2面もあるというのは大きな変化だろう。
本戦は月曜日からである。あのジョコビッチが東京にいるということが不思議でならないが、ぜひ今回も、そして東京オリンピックも活躍してもらいたい。
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個人的にはなるが、初日から打ち上げをした。有明の近くにはららぽーと豊洲があり、その中の「ど・みそ」というラーメン屋を訪れた。
この店にはおそらく片手では数えられないほど来ているが、みそ×背脂 はどうも定期的に食べたくなる。
ラーメン屋を後にしたが、このららぽーとで「オクトーバーフェスト」を開催していることを知る。ドイツ語選択の私がオクトーバーフェストを知らないはずがない。
初めてドイツビールを飲んだが、ビール嫌いな私でも飲めそうだった。相変わらず後味が苦手だが、いわゆるフルーティな味わいは分かるようになってきた。
ついに優勝
今週のお題「部活」
私は、中高はソフトテニス、大学では硬式テニスをしていた。現役時代は自分もコートに立っていたため、何か参考にならないかと試合を見たり、YouTubeを見たりと日々観戦していた。まだテニスを続けているがコートに立つ機会が減った分、圧倒的に観戦回数が増えた。現在は現役の時以上にテニスを見ている。
そんな折に、大坂なおみがついに日本で優勝した。パブリチェンコバを相手にストレート勝ちである。
今まで大坂は、3年前にウォズニアッキに敗れ、昨年はプリスコバに敗れて準優勝に終わっていた。
ウォズニアッキに敗れた当時、大坂なおみは18歳で世界ランキング66位だった。それが、3年経った今では、世界ランキング1位を経験しグランドスラムのタイトルも2つ獲得するなど、そのポテンシャルを存分に発揮している。3年前は錦織圭が強かったこともあり、サーブの速い若手がいるぞ、ということで注目していただけだった。それでもグランドスラムで3回戦進出するなど、世界ランキング以上の成績を残し、密かに話題になっていたとは思う。それがマスターズで優勝し、気がつけば大物に化けていた。世界をまたにかけるスター選手である。当時から成長を見ている身としては、この上なく嬉しいものだ。
そんな彼女の優勝を目の前で見れなかったのは残念だ。東京開催であれば毎年チケットを取っていたのだが、なんの因果か今年だけ大阪開催だった。大坂が生まれた大阪の地で優勝したのは単なる偶然ではなく、運命だろうか。
...もはや部活の話ではなくなってしまったが、やはり応援している選手が優勝というのは嬉しいものだ。皮肉だが、有明のテニスコートの工事が東レに間に合わなかったことに、感謝しなければならない。
9/21 1シーン
ショッピングモールにいるといつも思うのだが、子供の泣き声は一体どこから出てきているのだろう。欲しいものを買ってもらえない、親の買い物に付き合うのに飽きた、など、何か不満があれば、子どもたちは大声をもって親に対抗する。
小さい体から周囲の人の耳を破壊せんばかりの奇声を発する。どこであろうと、なり振り構わずである。耳が劈くというのはまさにこの感覚だと、その声を聞くたびに思う。
その秘めたるエネルギーは無限に沸き立つのか。いつまで経ってもその声を、その怒りを鎮めようとしない子どもに遭遇することもある。
そのエネルギー、少し分けてもらえないだろうか。
それにしても、幼い頃は体力が無限に溢れていたように感じるし、食欲も胃袋も底無しだったように思えてくる。すでに私の胃は唐揚げの油に負けている。そのため、唐揚げに対して昔ほど魅力を感じなくなってきた。適度に脂が落ちる焼き鳥こそ至高だ。
...まだ弱冠ではあるが、歳はとりたくないものだ。
否が応でも時間は経つ。気付いた頃には、ビールも美味しく感じるのだろうか。