9/21 1シーン
ショッピングモールにいるといつも思うのだが、子供の泣き声は一体どこから出てきているのだろう。欲しいものを買ってもらえない、親の買い物に付き合うのに飽きた、など、何か不満があれば、子どもたちは大声をもって親に対抗する。
小さい体から周囲の人の耳を破壊せんばかりの奇声を発する。どこであろうと、なり振り構わずである。耳が劈くというのはまさにこの感覚だと、その声を聞くたびに思う。
その秘めたるエネルギーは無限に沸き立つのか。いつまで経ってもその声を、その怒りを鎮めようとしない子どもに遭遇することもある。
そのエネルギー、少し分けてもらえないだろうか。
それにしても、幼い頃は体力が無限に溢れていたように感じるし、食欲も胃袋も底無しだったように思えてくる。すでに私の胃は唐揚げの油に負けている。そのため、唐揚げに対して昔ほど魅力を感じなくなってきた。適度に脂が落ちる焼き鳥こそ至高だ。
...まだ弱冠ではあるが、歳はとりたくないものだ。
否が応でも時間は経つ。気付いた頃には、ビールも美味しく感じるのだろうか。