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怒涛の1週間であった。
予選から始まった9日間の楽天オープン、日曜日の決勝は、ミルマンをストレートで破ったジョコビッチの初優勝で無事 幕を閉じた。
圧巻の舞台であった。
ボールパーソン、所謂ボールキッズとしてここまで4年間楽天オープンに参加してきた。決勝の舞台では、同じ空間にいたこと、否、同じコートに立てたことが何より不思議であった。この高揚感は簡単に味わえるものではない。
この決勝の舞台特有の雰囲気に飲まれ、圧倒されながらも自然に体が動いていく。その中で私は、スタッフとしての自分と観客としての自分が混同していた。これは大会スタッフとして在るまじき行為だろうが、何事もなく両立できていたのでお咎めなしである。経験値と雰囲気が私をそうさせた。
スタッフとして参加したわけだが、1テニスファンとしてこれ以上ない経験ができたと言っても過言ではない。
おそらく後にも先にも2度とない経験である。